2019年6月1日開催 オトメイトパーティ2019にて
『スペードの国のアリス』の製作告知がされました。
アリスシリーズとは
『ハートの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜』は、2007年2月14日に〝QuinRose〟から発売されたパソコン用女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。
不思議の国のアリスをモチーフとしたシリーズ第一作目で、同社一の看板長寿作品となりました。
シナリオは五月攻氏。
原画はひめりんご氏が担当していましたが、後にPSPでリメイクした『新装版』からは、藤丸豆ノ介氏に交代しました。
全ての曲において、作詞は五月攻氏。作曲は鞠氏が担当。
歌唱はヒサノ氏がメインで務めていました。
・ハートの国のアリス
・クローバーの国のアリス
・ジョーカーの国のアリス
・ダイヤの国のアリス
・ダイヤの国のアリス(ミラー)
ファンディスク
・アニバーサリーの国のアリス
・おもちゃ箱の国のアリス
・ハートの国のアリス(ツインワールド)
『スペードの国のアリス』はこれらシリーズの完結編(もしくはその前段階)として以前から情報が出ていた作品です。
ファンが続編として待ち望んでいた作品でしたが、ある事情によりそれは完全に無くなったと思われていたものでした。
親会社『株式会社 アートムーヴ』の倒産
QuinRoseとは、株式会社アートムーヴが立ち上げた恋愛アドベンチャーゲームブランドです。
『ハートの国のアリス』シリーズをを筆頭とした、『アラビアンズ・ロスト』『クリムゾン・エンパイア』などが代表作です。
2015年9月25日に運営・開発会社である(株)アートムーヴが事業を停止。
2016年2月には公式サイトも閉鎖し、問い合わせやサポートも終了されてしまいました。
事業停止の理由は『業績悪化』
市場の競争激化やモバイルゲーム伸長といった環境の激変による売り上げ不振とのことで、どうすることもできなかった理由であることが窺えます。
その後はメインシナリオライターである、五月攻氏が個人サイトにて楽曲やシナリオの一部を公開していました。
burlesque.work
続編となる『スペードの国のアリス』その内容は?
2019年6月1日開催 オトメイトパーティ2019で『スペードの国のアリス』のPVが発表されたという情報がありました。
オトパ 1日目夜公演
・セフィロト7周年告知
・オトメイト×RED
ビルシャナ戦姫
CV発表
・スペードの国のアリス 告知
pv後にクインロゼのロゴが表示される
・薄桜鬼(※新改表記無し)
実写ドラマ化
— さくら餡@オトパ全通 (@sakuraan191) June 1, 2019
同時にTwitterにて、
【公式】スペードの国のアリス(@spadealice_info) が開設
【お知らせ】
オトメイトパーティー2019にて発表しました『スペードの国のアリス』の公式ツイッターになります。今後は、こちらから作品情報をお届けして参りますので、よろしくお願いします。 #スペアリ #オトメイト #オトパ2019
— 【公式】スペードの国のアリス (@spadealice_info) June 1, 2019
原画:藤丸豆ノ介
シナリオライター:五月攻
作曲:鞠
歌唱:ヒサノ
当時のスタッフを招いての製作だそうです。
気になる内容は、全公演終了後にPVを公開とのこと!
【お知らせ】
本日のオトメイトパーティー2019にて発表したプロモーションムービーは明日の公演終了後に公開となります。もう少しお待ちくださいませ。 #スペアリ #オトメイト #オトパ2019
— 【公式】スペードの国のアリス (@spadealice_info) June 1, 2019
公演で見た人の話では、ほとんどの主要メンバーが揃っている様子。
シルエットでは新キャラも、とのこと。
いなくなったメンバーの行方が気になりますね。
オトパでクインロゼrebornでスペードの国のアリス始動が発表された
スタッフさんも元のクインロゼチームの様子
よくはわからんがうれしい
確か、ブラッドエリオット双子ボリスグレイナイトメアエースは出てきたはず
あとシルエットで新キャラ
— るり@オトパ両日夜 (@cheshirecat222) June 1, 2019
※追記 PV公開されました!
youtu.be
ファンの間では賛否両論
もう二度と見られないと思っていた『スペードの国のアリス』が製作決定となり、喜ぶファンがいる一方、複雑な胸中を抱えるファンも……
あ〜〜〜もういいもういい。散々人様にめちゃくちゃ迷惑かけて今更シリーズ最終章やります???未払いのお金は??ライターやデザイナーさんに謝罪は??正直よくゲーム制作に戻ってきたなって感じだし、潔くロゼを葬って一切知らないふりしてた方が幸せだったかもしれない。
— よもぎ (@yomogi_ado) June 1, 2019
五月攻のことは嫌いだし憎んでるしツイッターはじめたのにも滅茶苦茶怒ったしもう新作買わんと言っていたのに人生をかけて推してるアリスシリーズの悲願だったスペードが出る、これにやっぱり嬉しい気持ちになっている自分がいるのが本当に無理 自己嫌悪がすごい このままアンチになりたかった
— パン屋 (@n__sgry_n) June 1, 2019
未だ尾を引く倒産時の騒動・疑惑
QuinRoseには、倒産する前から色んな騒動がありました。
疑惑を含め、実際に問題になったものと様々です。
その中でも特に、倒産時の騒動は界隈内外を騒がせました。
あくまで疑惑の域を出ませんが、「ダイヤの国のアリス以降に発売されたアリスシリーズは、五月攻氏が書いていない」という話が持ち上がりました。
そもそも五月攻とは、共用ペンネームで複数人で使っている物だと判明。
たとえ外注であっても五月攻の名前で発表されており、一体誰が問題の責任を負っているのか、プレイヤー(買い手)には一切分かりません。
確かにダイヤの国のアリスは、それまでのアリスシリーズと少し毛色が違うと話題になっていました。
それも恐らくライターが変わっていたせいだろうという話になり、今まで付いて来てくれたファンを、予想外の形で裏切ることとなりました。
他にも、事業停止によって外注のシナリオライターさんへの報酬が未払い状態になっているという問題も浮上。
まずはこれらを解決・説明をしてから活動を再開するべきなのではないかという意見が多く見られます。
『スペードの国のアリス』は本当に続編なのか
【お願い】アーティスト「QuinRose」は弊社所属となりますが、同名のゲームブランド「QuinRose」さんと混同しないようにお願い致します。ゲームブランド「QuinRose」さんのゲームを弊社で販売したり続編を製作する予定はございませんので、誤解なきよう、お願い致します。
— 【公式】オトメイト (@OtomateWeb) March 24, 2016
2016年3月のツイートですが、今回『スペードの国のアリス』を発表したオトメイトでは、過去にこういったツイートをされています。
2年前のツイートですがこれも議論を呼び、『スペードの国のアリス』は続編ではなく、オトメイト製作の完全新作なのではないかという不安も多く飛び交っているのが現実です。
※追記
オトメイトのサブブランドとして【QuinRose reborn】が誕生した模様。
ツイートを見る限りはシリーズの〝続編〟と言ってもいいのかもしれません。
【オトメイト新作】【01】スペードの国のアリス
オトメイトのサブブランドとして誕生した「QuinRose reborn」の第1弾/イラストレーター:藤丸豆ノ介、シナリオ:五月 攻、主題歌:ヒサノ、主題歌・BGM:鞠/「ハートの国のアリス」シリーズ新作/Nintendo Switch#オトメイト #オトパ2019 #スペアリ pic.twitter.com/p3eumrGeHg
— 【公式】オトメイト (@OtomateWeb) June 2, 2019
情報をまとめてみて
正直めっちゃ不安。
わたし自身大好きなゲームでした。
『ハートの国のアリス』がPC版で発売されたときからのファンで、長らく応援してきた作品です。
ですから事業停止したときは悲しかったし、その後の騒動にも酷く心を痛めました。
そして現在、こういう情報が出て驚いていると同時に、「もし本当に続編だったら……」という喜びや期待もあります。
正直続報を待つしか無い状況ですが、どういう形でゲームを発売するにしろ、色々説明が欲しいといったところですね。